未来のコンピューター 2014 2 2

 スマートフォンの次は、
ウェアラブル・コンピューターということで、
腕時計型のコンピューターや、
眼鏡型のコンピューターが紹介されていますが、
はたしてスマートフォンのように流行するのでしょうか。
 身に付けるならば、腕時計型のコンピューターよりも、
SEIKOやCITIZENの腕時計の方が、おしゃれでしょう。
 眼鏡が嫌で、コンタクトレンズを使う人が多いのに、
眼鏡型のコンピューターを使う人がいるでしょうか。
 やはり、基本は、スマートフォンを、
薄く、軽くするのが、王道だと思います。
 できれば、スマートフォンが柔らかくなれば快適でしょう。
ズボンの後ろポケットにスマートフォンを入れておくと、
スマートフォンが硬くて、不快でしょう。
 さて、私は、2003年に、
ガラスコンピューターということを書きました。
透明なトランジスタが開発されたというならば、
窓ガラスをコンピューターにしてはどうかと書きました。
 もし、それができたならば、
窓ガラスをテレビにすることだって、できるでしょう。
 窓ガラスといえば、
車のフロントガラスも似たようなものでしょう。
 そういえば、有機ELディスプレイは、
折り曲げることができるので、
壁にかけるカレンダーのようなコンピューターだって可能でしょう。
 絵だって、コンピューターになるでしょう。
普段は、ゴッホやピカソの絵でも、
話しかければ、コンピューターの画面に変身するというのも、楽しいでしょう。
 今から、10年近く前に、
「そこにコンピューターがあると気づかれるようでは、
まだまだ発展途上である。
 どこにコンピューターがあるのか、わからないが、
話しかければ、コンピューターが現れるというのが理想である」と書きました。
 あるいは、発想を変えて、
バイオテクノロジーでコンピューターを作る方法もあるでしょう。
 RNAは、あまり丈夫ではありませんが、
DNAは、比較的丈夫な素材で、部品として使うには、最適だと思います。
最近では、DNAという素材が市販されています。
 そこで、DNAでコンピューターのCPUを作るのです。
これは、DNAコンピューターというよりも、DNAロボットに近いかもしれません。

DNAロボット 2011 2 27

書名 DNAロボット 生命のしかけで創る分子機械
著者 萩谷 昌己  西川 明男  岩波書店

 ロボットを何で作りますか?
金属で作ると、何かと不都合が発生すると思います。
鉄では、切ったり貼ったり溶接したりと手間がかかります。
その上、つなぎ目のところが弱いでしょう。
さらに、さびが生じるという問題があります。
 そこで、将来的には、バイオテクノロジーで作る方法があると思います。
遺伝子操作をすれば、植物、たとえば木も、丈夫な素材になります。
 さて、ロボットの頭脳であるMPUも、
現代の技術では、やがて限界に達すると思います。
今の半導体技術は、微細化の限界に来ていると思います。
 そこで、MPUも、発想を変えて、
バイオテクノロジーで作る手法も考えるべきだと思います。
IT技術というと、半導体やシリコンなどを連想しますが、
やがて、IT技術は、バイオテクノロジーと融合していくでしょう。
 RNAは、あまり丈夫ではありませんが、
DNAは比較的丈夫な素材で、部品として使うには、最適だと思います。
最近では、DNAという素材が市販されています。
 この本によると、
「DNAを用いた実験を行うには、
まず必要な並び方・長さと塩基の並び方を持つDNAを合成する必要がある。
といっても、近年では、DNAを合成するサービスを提供する会社が数多く存在している。
塩基の数が数十から百数十個のDNAは、1万円弱で手に入れることができる」
 その他に、この本から興味深いものをいくつか取り上げましょう。
「DNAを切る・つなぐ 制限酵素の利用」
「組み合わせ自在の平面構造 DNAタイル」
「計算するタイル DNAタイルの応用」
「回転する構造 DNAモーター」
「分子ピンセットはDNAで動く」
「歩く分子 DNAウォーカー」
「分子サイズの人造細菌 DNAリケッチア」
「燃料はATP 酵素で動くウォーカー」
 さて、冒頭で金属のことを悪く書きましたが、
金属的な性質を持った生物を作るという発想もあります。
それを半生物化すれば、丈夫な素材になるかもしれません。
宇宙船をバイオテクノロジーで作る時代が来るかもしれません。
































































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